AIニュース

SuperXがFY2025公表、AIインフラ転換と資金強化

掲載日: 2025年11月1日. 12:19
Ian Yoon

計算基盤の新設ラッシュが加速する今、SuperX AI Technology LimitedはFY2025の結果と新たな資金契約を明らかにし、AI infrastructure 拡大に向けたロードマップを示した。PRNewswireによると、ナスダック銘柄SUPXのシンガポール本社はFY2026にアジア太平洋と他地域での展開を見込んでいる。

2025年6月にJunee LimitedからSuper X AI Technology Limited、さらにSuperX AI Technology Limitedへと社名を変更し、インテリアデザイン依存を縮小してフルスタックのAI infrastructure ソリューションへ舵を切った。

FY2025の数値は新規事業の寄与が一部にとどまり従来のインテリアデザイン事業が中心だったとし、これをAI infrastructure への転換に向けた基準値と位置づけ、拡大するパートナーシップエコシステムとともに次段階へ進むとした。

同社は2025年3月以降に長期投資家から7千万ドル超を調達し、2025年10月には機関投資家と1億7千万ドル超の追加投資に関する合意に達し、アジア太平洋でのAI infrastructure 拡張に向けた財務基盤を強化しつつ、同地域でのAIファクトリー構想に賛同する戦略パートナーの受け入れを続けている。

SuperXはAIデータセンター向けに独自ハードウェア、高度なソフトウェア、設計から運用保守までのエンドツーエンドサービスを提供し、高性能AIサーバー、800VDCの電力ソリューション、高密度液冷、AIクラウドやAIエージェントを中核製品として掲げ、電力供給と熱管理に焦点を当てたAI infrastructure の姿を示している。対象は企業や研究機関に加えクラウドおよびエッジのデプロイメントなどのグローバルな機関顧客であり、本社はシンガポールに置かれている。

市場全体では設計、統合、運用を束ねる力が複雑な企業ワークロードの獲得に有利に働き、結果として予見可能性を重視する調達側のニーズがAI infrastructure に向かう中で、同社のアジア太平洋およびその他地域での拡大計画と整合している。

資本が計算集約プロジェクトへ流れるなか、SuperXの最近のコミットメントの規模は機関投資家の関心がインフラに向いていることを示し、サプライチェーンやプロジェクトファイナンス、長期サービス契約を取りまとめられる企業がAI infrastructure において有利になりやすいことを示唆する。

同社はコミュニケーションでセーフハーバーの注意書きを示し、2025年10月31日に米国証券取引委員会に提出したForm 20-Fを参照して、私募の完了やワラント行使の見通しなどに不確実性があると強調し、AI infrastructure を押し進める過程で築かれる容量レイヤーが将来のエンタープライズのコンテンツと自動化の作り方と届け方を左右するという示唆を与えた。

Ian Yoon profile photo
By Ian Yoon ian.yoon@aitoolsbee.com 変化のスピードを誰よりも敏感に察知します。
絶えず進化するAIツールの世界の中で、テクノロジーの本質とその可能性を鋭く捉えます。