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ニュース · · 10:34 · novexis

Google、’Gemini’アプリのUI大規模改修をテスト

OpenAIのソーシャルスタイルAIアプリSoraが米国App Storeランキングでトップに立ったことを受け、GoogleはAIアプリGeminiのユーザーインターフェース(UI)の大規模改修をテストしていると報じられている。

10月3日、Android Authorityによると、GoogleはGeminiの従来のボタンベースのホーム画面をスクロール可能なフィードレイアウトに変換する実験を行っている。この新しい構造は、最新のAndroidアプリバージョンコードの分析を通じて発見され、まだ一般には公開されていない。

現在、Geminiのホーム画面には、画像作成や深層研究などの主要機能ボタンが中央に配置されている。新しいバージョンでは、これらのボタンが上部に移動し、サンプルプロンプトがフィード形式で表示される。例として、「ヴィンテージ風にする」、「今日のニュースを要約する」、「簡単なゲームをコーディングする」といったフレーズが含まれ、ユーザーは手動入力なしで機能を試すことができる。

この改修は、ユーザーがAI機能を自然に探索できるようにすることを目的としているようだ。画像関連のリクエストには、Googleは詳細でスタイリッシュな視覚出力をサポートする最新の画像生成モデル、Nano Bananaを統合する計画だ。

UIの改修は単なるデザインの刷新を超え、AIのためのディスカバリーフィードアプローチへの戦略的転換を示している。チャットボット中心のインターフェースから離れ、Geminiの新しいデザインはInstagramやTikTokのようなソーシャルメディアプラットフォームに触発されたもので、ユーザーはスクロールを通じてコンテンツを探索する。

業界アナリストは、この動きをSoraの急上昇に対するGoogleの対応と解釈し、Geminiがユーザーエンゲージメントとアクセス性により重点を置いて再構築されていると示唆している。同日、GeminiはApp StoreでSoraに次いで2位に後退した。SoraがAIを活用したビデオベースのソーシャルネットワーキングの新しいカテゴリーを開拓し人気を集めている中、Googleはインターフェースの革新を通じてインタラクティビティを強化しようとしているようだ。Googleのスポークスパーソンは「まだ発表することはない」と述べたが、内部テストが進行中であることから、改修は将来の公式アップデートで展開される可能性が高い。